
5月5日、十三の第七藝術劇場にて「SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」を
公開初日に観てきました。
写真は主役のマイティを演じた奥野瑛太さんと、上映終了後ナナゲイ前にて撮影。
「サイタマノラッパー」シリーズは今回で三作目にして完結編。
一作目と二作目はDVDを買って観ていたので、映画館で観れたのは今回が初めてでした。
で、結論から書くと、本当に映画館で観てよかった!!!!!!!
これまでと比べて確実に音楽的な興奮が伝わってくる作りになっていたし、
なにより、クライマックスのあの長回しの緊張感を劇場で味わえたのは凄い体験でした。
終わってからの舞台挨拶がほぼミニライブ状態になってたのも良かったです。
「音楽的な興奮」という点では今回「征夷大将軍」という日光のラップグループが
登場するんですが、これが本当にすばらしかった。
演じてるのは本物のラッパーの方々なんですねえ。
シリーズを見続けてきた者としては、IKKUとTOMにようやく仲間ができた!という
喜びがあって、彼らが一緒にラップするシーンがあまりにも楽しくって、
もうこの辺で既にぽろぽろ泣けてきました。
インディーズでバンド活動してる自分らとちょっと重なる部分があったのかもしれませんね。
その他この三作目がいかに素晴らしい映画かということについては、まあ、
シネマハスラーとかを聴けば良いと思うので(笑)、
自分がなぜこのシリーズに心惹かれてしまうのかを考えてみたんです。
SRシリーズでは、毎回クライマックスにラップのシーンがあります。
それはいわゆる一般的なヒップホップ的な世界観とは程遠い「現実」のど真ん中で、
非常に滑稽かつ無様な形で繰り出されるラップです。
しかし彼らラッパーにとってはそれこそがまさにリアルでオリジナルなラップであり、
それが始まったとき、消えかかっていた火が再び少しずつ燃え始めるんです。
(宇多丸さんは「ラップが生まれる瞬間」と表現してましたね)
そこに毎回痛いほど胸を打たれ、僕は呻き声のような変な声をあげながら泣くんですけど、、
このクライマックス、ちょっと「リトル・ミス・サンシャイン」に似てると思うんですよね。

「リトル・ミス・サンシャイン」のダメ家族は、旅の中で自分たちがいかに
思い描いていた「理想」とはほど遠い場所にいるかを少しずつ思い知らされていきます。
クライマックスでは、彼らの最後の希望すらも「あ〜こらアカンわ!」ってな状況になり、
彼らはついに負けを認めて、ある行動に出るわけです。
バラバラだった家族の気持ちが、これ以上ないほどアホみたいな形でひとつになるんですね。
それはもう、ハタから見ると本当にかっこ悪くて、しかしとてつもなく美しい瞬間にも見えます。
初めて観たときは大爆笑しながら同時に涙が止まらなかった。
現実は本当にどうしょうもないほど現実で、
その中でもがく事はイタくて恥ずかしくて情けない。
「それでも俺にとって大切なもんはコレなんだよ!文句あるか!オラ!」っていう、
そんな勢いがこれらの作品には共通しているように思います。
「信じれば夢は叶う!」みたいな物言いは無責任で胡散臭くて大嫌いですが、
それでも何か信じられるもの、守りたいものを持っているのなら、人生捨てたもんでもないのかもなあ。
SRシリーズは本当に規模の小さなインディー映画で、マイティさんはここ一週間
十三に出ずっぱりで宣伝活動をされていました。
ヒットしてほしいなあ。
今どきこんな熱意の塊みたいな映画もなかなかないっすよ。
おれも頑張るよ!!ありがとう!!!みんなも観に行って!!!!